5.27.2022

瀬戸内国際芸術祭 2022

入梅間近。
寒暖差が大きいこの頃ですがお変わりありませんか?

GW期間中に久しぶりの飛行機で香川県へと行ってまいりました。


まずは再訪となる直島へ。





連休期間の島は盛況。若い方が多くにぎやかな様子。
瀬戸内海と浮かぶ島々に得も言われぬ風情を感じます。










以前直島を訪れた際は通常の平日で、メインコンテンツともいえる「地中美術館」も当日の予約が取れた。
その経験が油断を生み、島へ向かうフェリーで予約サイトにアクセスを試みるも時すでに遅し。連休期間中はすべて満員御礼。
目的地目前にして初日の柱がぽっきり折れる。

さながら瀬戸内ブルーな青ざめた面持で予定を練り直すも、連休なか日の平日となるその日、軒並み休館日の施設が多いときた。

ひとまず、予約なしで鑑賞可能な「ベネッセハウスミュージアム」へと向かう。
ボリュームある作品と安藤忠雄建築、そしてミュージアムのレストランで頂いた美味しいアナゴ天丼に気を良くし、どうにか持ち直す。

そして島内に点在する作品を散策がてらに観賞。静かな漁港の風景やお庭に咲く綺麗な花々など歩いているだけでも楽しく、むしろこれでよかったのではと思える結果に。

直島の玄関口、宮浦港のすぐ近くにある豊島産イチゴの贅沢アイスクリームの旨さに感動冷めやらぬまま、初日の宿「マイロッジ直島」へと向かう。
















MUJIハウスの木の家をモデルに建てられたシンプルで心地よい宿。
浴槽なしのシャワーのみ、テレビだってないけれど、私的には必要十分。
夕食までの間、宿の回りを散策するとにゃん達にも出会えた。
猫のいる風景って多幸感。穏やかな島時間に何割増しかのしあわせな彩となっていた。

そして、瀬戸内といえば美しい夕陽。
このお宿には夕陽を鑑賞するためのテラスがあり、まだ建設途中だが夕日に染まる空と瀬戸内海を見下ろす高台にバーカウンターができる模様。最高だろうな。

食事もシンプルでありながら島の食材が生かされどれも美味。特に地元漁師の獲るタコの旨さに驚愕。あれほどしっかりとしたうま味を感じたのは初めてだった。


二日目、滋味深い朝食を頂き、直島最後の鑑賞「リ・ウーファン美術館」を経て、次の目的地、問題の豊島へと船に乗る。









この旅の鬼門は間違いなく「キャパシティ」。

予定を立てようにも致命的にキャパ不足。
船のキャパも、美術館のキャパも、レンタカーの台数も、レンタサイクルの台数だって。

そもそも芸術祭に参加している島々を入島者制限を設け、ゆっくりと鑑賞、観光できるような配慮が出来てもよいのでは?
先の地中美術館など、来訪者のほぼすべてが鑑賞したい主役級の美術館であるにも関わらず、キャパの所為で遠路はるばる訪れた方々に遺恨を残すのではないだろうか。

運営的な部分の甘さがそこかしこに見て取れ、豊島では思うように鑑賞することが出来ず仕舞い。ゆっくり見れたのは豊島横尾館くらい。



帰りの船のチケットを買うのにも、購入のための整理券が必要となる。
これが入手できなければまた次の船に再チャレンジ。入手できなければさらにつぎの・・・

結果、予定の1~2時間前から乗船所に待機しなくてはならない。当然、ゆっくりアートどころの話ではない。

これだけ大きなアートイベントに成長したならば、様々なフィードバックがある筈。
それを蔑ろにしては島々の観光という魅力ある側面まで損なうことになると思う。

そんなこんなでネガティブな感情を抱いてしまったが、豊島産イチゴのクレープを頬張る。カタルシス。



なんとか取得できたチケットを握り、高松へと向け船に乗る。
駅周辺を歩くと噂通り、うどん屋の数が多い。
気になっていた居酒屋さんに伺い、禁断の呑み放題セットに手を染め旅先でのタブー「深酒」をしてしまう。
これまたケチがつきその夜の画像はほとんどなし。美味しかったんだけどね。
なんだかしまりの悪い二日目となってしまう。


最終日、当初は小豆島へと向かうつもりでいたが、船移動の不確定要素に恐怖すら覚えてしまい、高松観光へと変更。

となればまずうどん。人気店「さか枝」にお邪魔した。
かけうどんに天ぷらをひとつオーダー。
しっかりしたお出汁とコシのあるうどんがつるんとのどごしよい。
小サイズを食べ歩き、などと考えていたが中年の胃袋にはうどん一玉でも十分。成就なら
ず。



そして雑誌で見知った香川県庁舎を訪れたがあいにく休館。外観だけでもしっかりモダンで存在感がすごい。他県に誇る建造物なんだろうな。






その後、高松市美術館や北浜アリーを散策。
ふと入ったパン屋さんのベーコンエピをつまみに「ツバメブルワリー」のビールがやけに美味かった。




歩きに歩き、あっという間に帰路に着く時間。
空港から見えた夕陽の彩りが有終の美を飾ってくれた。





こちらのリサーチ不足も災いし、終始予定変更を余儀なくされた旅行となりましたが概ね満足。


しかしながら「アート」欲は満たされず、秋には新潟「大地の芸術祭 妻有トリエンナーレ」行きを画策中。


 島を訪れる心持というか覚悟というか。島時間に自分をアジャストする必要、そういったものがあれば是非一度は訪れていただきたい場所です。



お休みのお知らせ
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宜しくお願い致します。






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