10.22.2015

男祭りin KYOTO #3

湯気発つお味噌汁と納豆かけごはん。
朝の小さな幸せを感じる組み合わせでスタートした最終日。

昨夜の酒を引きずる一行ではあったが、ホテルの朝食を摂り士気を高め遠征に備える。


ここでまたインスタおじさんである。

日頃から破天荒な満腹中枢を持つ彼の胃袋は、昨夜の深酒によるダメージで更に制御不能なっていた。
プレートを埋めつくすお総菜を二皿ほど、ごはんを数杯、仕上げのデザートまで平らげていた。

これだけモリモリ食えるのならば、昨夜のダメージは深刻では無いように思えた。
しかし、チェックアウトを済ませ、比叡山に向け車に乗り込むと状況は一変。



後部座席で虫の息のインスタおじさん。
さっきまで死体だったみたいな顔で弱音とゲップを繰り返す。

重度の二日酔いの身の上に、朝から目に余る暴食。気分が悪くなって当然。
加えて、比叡山を目指す峠道がさらに拍車を掛けたようだ。

事実上、彼の旅は昨夜が最高潮であり、昨夜で既に終わっていた。

その後、低調のまま旅を終える事となるのだが致し方ない。
次の旅への良い教訓となった筈。
手を出すな 見知らぬ酒と かわいこちゃん。
なむ。


さて。
舞台は比叡山。
想像通り、華やかさとは無縁の荘厳とした空気をはらんでいた。

そして、根本中堂(こんぽんちゅうどう)を目指す道中、数年に一度の行事に遭遇する。



各宗派の代表や法主(延暦寺の場合、天台宗座主とよぶらしい)が一同に会し、総会のような事を執り行うらしい。
僧侶の担ぐ神輿で運ばれる座主。様々な位を表す色とりどりの法衣が列をなす様は壮観。
図らずも得をした気分がした。

東塔・西塔・横川と大きく三か所に区分され、それぞれに様々な寺社があり、そのすべてを総称し「比叡山延暦寺」と呼ぶようだ。
すべて回ろうとすればゆうに一日は掛かる所を半日ほどで巡った。

経年と風雨にさらされ傷みの進んだお堂もいくつかあったが、比叡山という自然の中にあってこその説得力を感じた。

天候にも恵まれ、京都・琵琶湖を一望する大パノラマは絶景。



二県にまたがる広大な敷地を巡り、めっきり言葉数も減る一行であったが、最期のミッションが残っていた。
春に一人で訪れ、えらく気に入ってしまった「キッチンよし田」に伺い、絶品おばんざいで旅を締めくくる予定だ。
京都駅に戻り、土産などを済ませ最期の地へと向かう。



開店少し前に到着し、旅の無事を祝し乾杯。
歩き疲れた体に染み入る一杯。
そして、カウンターにずらりとならぶ惣菜の数々に沸く一行。
死にぞこないのインスタおじさんも元気を取り戻したように見えた。



どれを頂いても至極美味。京都を訪れた際は外せない店だと再認識。

新参T氏の、どれも今まで食べた何よりもうまい。との絶賛に、自分のことのように誇らしい気持ちになった。
たらふく頂きこの上ない締めくくりとなり、後は無事帰宅するのみ。

一人残りもう一泊、との企みも、ほとほと疲れ果てた心身では成らず。
この後はニュースも事件もなく、旅は首尾よく終わった。


今回感じたのは、四人で旅するメリット・デメリット、そして、上手な酒との付き合い方に尽きる。
幸い、自身は酒に呑まれることなくこの旅を終える事が出来たが、皆が同じように後悔なく最後まで楽しめる旅であれば尚よい。

年齢に恥じない振る舞いというやつを身に着けたいものですね。

ね?

さて、次の祭りはどんな出会いがまっているのでしょうか。



長々と失礼致しました。
これにて了でございます。










おまけ

ベットサイドにあったメモ帳に大仏を書いてみたけれど、どうやら私、画伯の才があるようです。

目を見ていると不安な気持ちになってきます。



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