7.07.2017

KYOTO trip 2017編 (上)

六月某日。約一年ぶりの京都。

雨を覚悟しての旅行でしたが、二泊三日中、二日晴れとなかなかの好成績。
「しっとり」のしの字も持たない、インスタおじさんの面目躍如、流石としか言いようがない見事な晴れ男っぷり。


初日、嵐電に乗ってみたいが為に嵐山へと赴く。
これといった予定も立てず、ふらりと動けるようになってきたのは回を重ねたお蔭。
なんとなーく今日はあの辺に、みたいなこなれ感じがよい。

渡月橋を渡り、晴天の空の元、AMだのに琥珀色の液体で乾杯。
よく味のしみたおでんが美味。おばちゃんにところてんの黒蜜を勧められたが、むむむ。
やはり関東スタイル、酢とからしがよいなぁ。


  
あまりの心地よさにこのまま水辺で呑んだくれるという手もあったけれど、さすがに京都まで出向いて贅沢すぎると、鈴虫寺へと向かう。

おおよそ4~50人ほどの拝観者に茶と菓子を振る舞い、4000匹の鈴虫の音色を聴きながらのありがたい説法を頂戴した。
テンポよくジョークとセールスを交えながらの数十分。
「かならず願いを叶えてくださる、ありがたいお地蔵さん」が御座すこちらのお寺。
そんな軽快なトークにすっかり乗せられた形で、しっかりとお守りも購入。
何度となく訪れるリピーターも少なく無いそうで、その日も10回以上も訪れてる猛者もいらした。願いが叶うたびにまた訪れ、ありがたい説法とお守りを購入していくそうだ。

嵐山を後にし、市内へ。

「新福菜館 本店」にて、ラーメンを所望。これが絶品。
都内等にも支店があるようだが、きっと本店が一番であるに違いない。翌日も訪れたほどの美味しさ。
真っ黒いスープのワルな見た目とは裏腹に、すっきり後味にマー油のような香ばしさが絶妙。
駅からも近く、今後の定番となる予感。


 


まだ明るい先斗町界隈をふらりとし、時間つぶしにバルを一軒経て、木屋町にある目当ての串カツ屋へと向かう。
京都訪れる度、必ずと言っていいほどお邪魔する小さな名店。

小鮎、ハモなど、旬の食材や少々変わり種も串で提供する。
10串おまかせに追加を少し。好物の小鮎はリピが鉄板。

今回も安定の味。再訪を確信し、お次はバーへと移動する。

  


ブリーチされた店主の髪が物語るロックなバー「USAGI」。初めて訪れた店だったが、気さくなトークにすっかりリラックスさせていただいた。
聴くところによると、店主さんはバンドでヴォーカルを務めているという。

自身の発売したばかりのCDをせっかくだからと購入させていただき、音楽談義で楽しいひと時を過ごした。

購入したCDですが、子気味良いギターのリフと、意味なんかないねん、とおっしゃる語呂合わせの様なヴォーカルがクセになる。微量の毒がありつつ王道ポップ、思わず口ずさんでしまう楽しいロックでした。
都内でライブの予定もあるそうで、そちらにも是非。

そしてもう一軒。数年前に知り合った知人と再び再会。
お忙しい中、深夜までお付き合い頂いた。
  
そんな中、またしてもあのおじさんがやらかす。
胃袋も肝臓も、欲望のおもむくままにトップギアで突っ走るもんだから、せっかくの再会だというのにカウンターにつっぷす始末。
仕舞いにはあっけなく敗北宣言。
失敗から学ばない王選手権なるものがあったならば、王座はゆるぎないものとなるだろう。

ふらふらと力なく、京の闇夜へと消え去るおじさんを尻目に数時間、記憶が怪しくなるまで京都の住人達と交流し、至極楽しい夜を過ごしたわたくしでございました。


つづく。
 


 

 

 

 
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