怪獣のいななきで目を覚ます。
この旅恒例である為、慣れとは恐ろしい物だと感じる。
が、今回は少々勝手が違った。
インスタおじさん特有である変則的爆音サウンドは健在であるのだが、加えて新参T氏の規則的かつ前者に負けぬ轟音ビートが加わり、凶悪極まりないアンサンブルがうららかな京の朝を汚した。
そんなこんなで二日目。
イノダコーヒー本店で朝食を頂き、開店間もない錦市場をぶらり。

その後、寺町通り本能寺にて新参T氏の朱印帳を手に入れ、南禅寺を目指した。
煉瓦造りの琵琶湖疏水路と寺院という、和洋式が混在するにも関わらず不思議な調和があった。

哲学の道をてくてくと小一時間ほど歩き、道すがらお好み焼と絶品甘味を頂く。
まめかん「きみや」
前回は、あまりの旨さに二日続けて訪れた甘味処。
こぢんまりとしてセンスよい店内と、はんなりとした振る舞いのおねぇさんがとても京都らしい空間。
銀閣寺参道手前、右に少々逸れた辺り。
おすすめです。
そして、近くまで来たものだから銀閣寺に寄る。
人で溢れかえる境内を駆け足で巡り、げんなりと疲れ果てた一行はホテルに戻り夜に備えることに。
ここで一つ誤算があった。
大陸からの旅行客で溢れかえるバスは地獄絵図。
京都駅までの道のり、バスを選択した我々だったが、ここは奮発しタクシーを選ぶべきであったと後悔。
京都は町がコンパクトである為、タクシー料金が安く済む事が多く、この様な目に遭わぬよう積極的に利用した方が良い気がする。
ホテルにたどり着きベットに崩れ落ちる一行。
旅の本筋と言えるはしご酒に備え、英気を養う事数十分。
夕刻が近づき、むくむくと湧き上がる酒呑み根性が疲れ果てた背中を押した。
ホテル近くの旨い焼き鳥屋、そしてぼちぼちのおでん屋と軽く二軒やり、先斗町~木屋町界隈を歩いた。

途中、やけにテンションの高い立ち飲み屋に寄る。たこ焼きをつまみに一杯やり、人懐っこい店員さんと一人意気投合するインスタおじさんを傍観し、頃合い見計らい、高瀬川沿いのディープな界隈へとさらに進んだ。
そして、たどり着いたのがこちら。
「ココボンゴ」

可愛い看板ながら漂う怪しい気配、一見には少々重すぎるドアを恐る恐る開く。
すると飛び込んでくるエキセントリックな店内。
しかし、拍子抜けするほど快く受け入れてくれた。
常連さんが一名と、切り盛りする女性が一人。サブカル色濃い京都らしからぬ佇まい。
緊張も解れリラックスする頃には、異質に思えた店内もステキな空間に思えるから不思議である。
すっかりと京都のアンダーグラウンドな一面にも魅せられた。
お話を聞くと、みうらじゅん氏、ジョジョの作者・荒木飛呂彦氏など、濃ゆい著名人も訪れる名店だという。
タマボンゴ(この日の店主。日替わり制らしい)嬢の気配りと、優しい常連さんのお蔭ですぐに打ち解け図に乗る最年長。
そう、ここでもインスタおじさんである。
途端にピッチを上げ、揚々とグラスを煽る彼は案の定、昨夜の大トラに続いて完全に酩酊状態。
![]() |
うなだれる五十路。通称インスタおじさん。シェリー酒にこっぴどくやられるの図。 |
ここならば一人ちょこんと佇んでも寂しくあるまい。
深夜枠に心強い店ができ嬉しい思いであったが、そろそろ良い時間。
明日に備えホテルへ帰らねば。
後ろ髪ひかれる思いで店を後にした。
昨夜に続き、酩酊おじさんをホテルまで運搬しベットに放り込む。
明かりを消す頃にはすでに誰かの寝息が聞こえた。
明日最終日は私の一存で決めさせていただいた、比叡山延暦寺へと赴く。
聞くところによれば、数多の偉人が修行を積む為訪れた巡礼地だという。
京の鬼門の方角に位置し、鎮めるため建てられたという延暦寺。京の街を見下ろす霊峰からは何が見えるのか。
そして眠りはすぐに訪れた。
深夜枠に心強い店ができ嬉しい思いであったが、そろそろ良い時間。
明日に備えホテルへ帰らねば。
後ろ髪ひかれる思いで店を後にした。
昨夜に続き、酩酊おじさんをホテルまで運搬しベットに放り込む。
明かりを消す頃にはすでに誰かの寝息が聞こえた。
明日最終日は私の一存で決めさせていただいた、比叡山延暦寺へと赴く。
聞くところによれば、数多の偉人が修行を積む為訪れた巡礼地だという。
京の鬼門の方角に位置し、鎮めるため建てられたという延暦寺。京の街を見下ろす霊峰からは何が見えるのか。
そして眠りはすぐに訪れた。
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