あろうことか、かの男に興味を持つ女性がいたという驚き。
これは由々しき問題ではあるまいか。捨て置ける事態では到底ない。
かの男とは、なんやかや当ブログを騒がす謎多き五十路、インスタおじさんその人である。

そのツッコミどころ満載な行動と言動、そしてどこか玄人めいた怪しい風体。
そんな彼から目が離せなくなってしまったと彼女はいう。
勿論、色恋云々ではない事は強調しておく。
湿った裏庭に転がる石をひっくり返し、そこにうごめく気色の悪い虫を怖いのだけれど覗いてみたい。そんな怖いもの見たさにも似た心境だろう。
そんな訳で、某女子の期待に応え彼について少し書いてみることにする。
彼との付き合いはもう十数年となる。
当初、客と店主との関係で始まったわけだが、その類まれなB型気質からグイグイと私の私生活にまで触手を伸ばし、あれよあれよと私の友人達にまでその毒手を伸ばしていった。
その手回しの速さ、感染力の高さたるや、毎冬猛威を振るうインフルエンザのごとしである。
気が付けば我が私生活の一部分を掌握し、不覚にも旅行に行く仲にまでなっていった。
数年前、友人二名と私の三名で石川県に住まう友人を尋ねる予定だった。
どこで漏えいしたのか、なんらかの黒い根回しがあったのか今となっては定かではないのだが、結果そこにもう一人の参加者が加わることになる。
考えてみてほしい。
面識も浅く、言ってしまえばほぼ初対面の人間たちと、なんの迷いも遠慮もなく寝起きを共にするという事。
このハートの強さ、大したものである。
が、彼はいう。
「おじさん、傷つきやすいから~ うんぬん」
「おじさん、人付き合いニガテだから~ うんぬん」
「おじさん、人見知りだから~ うんぬん」
うそおっしゃい。
そんな彼が参加する旅では当然、彼を中心に回る事になる。
財布を無くしたと大騒ぎし、腹を空かせた我々の乾杯を一時間伸ばしたとしても。
勝手にどこぞの外人と意気投合し、面倒臭くなれば皆に押し付け一人、煙のように消え去ったとしても。
書ききれないほどのエピソードが表す彼のマイノリティー。
いや、ジャイアニズムというべきか。
おまえのものはおれのもの。おれのものはおれのもの。である。
ここまで書くととんでもない人物であるよう思われるが、まぁ彼の名誉の為に付け加えるとすれば、実は几帳面であり、家族もそれなりに大切にし、うちの愛犬こすけくんの親友でもあり、なぜか憎めない面白い人物であるのは認めざるを得ない。
不本意ながら、今後も当ブログに登場することになると思いますが、にやにやと生暖かい目で覗いてやっていただきたいものです。
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