10.07.2017

二度あることは三度あった

珍しく連投。

ビエンナーレを堪能し、疲れも癒えぬ翌週。
いつものおじさんと共に車を駆って七時間程、 友人の待つ石川県に行ってきました。


初日。
早朝発だったので、到着はお昼を回る頃。
早々に広々とした露店風呂を頂き、運転の疲れを癒した。

その後、馴染みの店「鮨治」の極上料理に舌鼓を打つ。
中でも富山県産の鮎の旨さは格別。思いがけず大好物にありつき、この上ない至福を味わいました。

そして夜はまだ始まったばかりと、七尾のディープゾーンを行く。
おばちゃん一人きりもりするおでん屋さんでは、生きたまま熱した油に放り込まれるドジョウに唖然とし、スナックのおねぇさんの豊満な○っ○○に目を奪われ、最後に訪れたバーの記憶など、どうやっても戻って来ず。

失礼ながら何もなく退屈に思えた七尾のイメージを払しょくする、楽しい一日となりました。



翌二日目。
まずは金沢で21世紀美術館を訪れる事に。

以前訪れた際は、気軽に作品をカメラに収める事ができたような・・・
リュックもダメ、撮影もダメと、小うるさいルールが設けられ少々窮屈な思いを致しました。

フリーダムな中之条を訪れた翌週だった事もあり、余計にそう感じたのかもしれません。
うん。でもやっぱり
百年の時を経た名画でもあるまいし、もう少し気軽で良い気がします。

随分と商店が増えた東茶屋街を歩き、目当ての洋食屋を目指しましたが、残念ながら定休日。
胃袋が完全にオムライスモードであった為、諦めず洋食屋をリサーチ。
これがむしろ正解を導いたようで、「ハントンライス」なる、金沢のソウルフードに行きつく。
かの大食漢、インスタおじさんの胃袋をもってしても、その勢いを二度三度と失速させる驚愕のボリュームでしたが、私もなんとか完食。
懐かしくもあり、安定感のある帰ってきたくなるようなお味でした。


楽しい時間はなんと儚く、瞬く間に過ぎるのでしょう。
次回は二泊の時間を割き、金沢と七尾の二本立てでお邪魔しようと思います。

PM6:30
名残惜しい気持ちを抑え、カーナビを自宅に向けセットすると、到着予定時刻はAM1:30。
二人とも明日の仕事を控えた身とあり、退散と相成った。

給油を済ませ、北陸道から上信越道、関越道を行くルートを選択。
数年前、同じコースを走行中にスピード違反で御用となった苦い経験があり、周囲に目を光らせ慎重にゆく。

PM9:30
上信越道を目前、新潟県の名立谷浜インターチェンジで思いがけず通行止めに合う。
ここでトイレ休憩を取り、一般道を走るルートを余儀なくされた。

PM11:30
再び高速に入りひとしきり進み、群馬県は甘楽サービスエリアでトイレ休憩。
あと150kmほどで帰宅というところ。


後部座席のバッグを手にし、トイレに向かおうと歩き出したが、ここでふと違和感を覚えた。
やけに軽いなと。
そう、ちょうど大き目の長財布一個分くらいの重さを感じない。

サッと血の気が引くのを感じ、車の中を必死で探すも見当たらない。
気が動転し、何をどうしていいのか上手く頭が回らない。
が、ふと思い当たった。

金沢を出発し給油をした後、財布をバッグの外ポケットに放り込みジップを上げずいた事を。
おそらく、通行止めにあった名立谷浜インターチェンジでの休憩の際、開け放たれた外ポケットから何かの拍子に落ちてしまったのだろう。

あわてて検索した新潟のどこかの警察署に電話をすると、私の話す特徴と符合する財布が届けられ、詳しくは新潟県の上越警察署に連絡するよう言われた。

免許の情報、カードの名前等から間違いなく私のサイフだと確認が取れ、ホッと胸をなでおろしたのだが、ここで二つの選択肢が示された。
ひとつは郵送で届けられるが2、3日掛かってしまう事。
もう一つは、単純にUターンしてすぐに取りにもどること。

財布ロストに気づいた甘楽サービスエリアから上越警察署まで距離にして200km。けして容易い距離ではないが、免許もカード類もないままに三日も待てやしないと意を決し引き返した。

AM2:00
警察署に到着。
届けてくださったのは、長距離トラック運転手の男性だったという。
仕事の最中、時間を割き警察署までサイフを届けてくれた神様みたいなおじさまの情報をお聞きし、財布の財産の5~20%の謝礼をするよう云われた。

再び車内。
恐る恐るナビを自宅へとセットする。

到着予定時刻AM6:45!?

同乗者であるインスタおじさんの出社時刻ギリギリである。

疲労はとうにピークを越えていたが、自身の責任でこの様な事態を招いたことも在り、運転を交代していただく訳にはいかない。
がしかしこの後、4県1都を越え自宅までたどり着かなくてはならない現実に戦々恐々とした。


AM6:15
何度となく襲う睡魔を振り払い、力走に力走を重ね、なんとかインスタおじさんの出社前にたどり着く事が出来た。
その後、自身の仕事も待っている事を考えると、これまた酷ではあったけれど
私の不始末が誰かの生活を阻害してしまった事を深くお詫びすると同時に、褌を締めなおす必要を感じた。




蛇足。
過去二度の財布ロスト経験者である私・・・
一度目は残念ながら行方知れずで大変な後始末に追われました。

そして今回落とした財布、実は前科もちなのです。
購入し、実戦投入した初日に落とした経験のある曰く付きの代物。
運よく心ある方に拾われ、その時も事なきを得たわけですが

使い勝手、手馴染み、デザイン。
どれをとっても気に入ってる為使い続けていますが、今回の紛失もありますし、思い切って新調しようかと思いました。

が、
結局のところ、どちらも自分の所為であり財布に落ち度がある訳もなく。

二度の試練を潜り抜け、再び私の元へもどってくれた、とても縁深い品かもしれません。
感謝と共にオイルを塗りこみ、大切にしようと心に誓った次第です。

皆様もどうぞ旅先での落し物という、笑えない惨事にご留意くださいませ。






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