2.11.2015

敗北

自転車ルール改定等があり規則が設けられたが、路上を行き交う自転車たちはいまだ奔放で混沌とした様相だ。
平然と車道を逆走し、携帯電話を片手に通話はおろかメールを打ちながら走行する輩まで存在する。
私も含め皆が自覚を持たねば、解決を見ることは難しいだろう。

さて。
わたくし自転車を三台所有しておりますが、主にシングルギアと呼ばれる機構のシンプルで非常に軽い自転車に乗っております。
ギア比の関係上こぎ出しが異常に重く、さらにタイヤがやけに細い為、側溝に足を取られて大転倒なんてことも起こりうる、言わば街乗りに適さない乗りにくい自転車です。
が、見た目含め、そのじゃじゃ馬な所もなかなか気に入っている。仮にこれを赤チャリと呼ぶことにする。

その朝も赤チャリで店へと向け走っていた。
冬の晴れた朝は気持ちの良いものである。世の通勤時間を少し外れたその頃、車道は快適そのもの。

自転車通勤は約15~20分で、遠くなく、かと言って近い訳でもない。仕事前の体を温めるにはちょうど良い距離だ。

軽く漕いでもそこそこのスピードに達し、歩道を走るママチャリとは一線を画す為、車道を走る。
唐突にチャリンチャリンとベルが鳴り、私の横(車道)を追い越してゆく自転車があった。

補助イスを付け子供を乗せたママチャリであったのだが、そのスピードが異常なのである。

信号で彼らの後ろにつけ、それが電動アシスト自転車であることが分かったのだが、ふつふつと沸き立つ思いがあった。おのれ、文明の利器などに負けてなるものか・・・と。

信号が変わる瞬間その刹那、先頭に躍り出た私はいつもより少しだけ本気の走りを展開し、なおかつ本気を悟られないよう余裕を見せつけ走行した。

が。

ッシャーーーーー

ありえない。
幼稚園だか何かに先を急ぐ彼らは、まるで私など意に介さず、あっという間にぶち抜き去っていった。

数秒の空白の後、はたと我に返り、不毛な朝のデッドヒートはあっけなく幕を閉じたのだった。






皆様、自転車の事故が非常に増えているようです。
お互い安全に留意致しましょう。

安定の髪情報なしブログです。
どうもでした。
















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