12.23.2015

息吹

お久しぶりです。
一か月ぶりの投稿となってしまいました。

師走の中、皆様におかれましては多忙な日々をお過ごしかと存じますが、私も年末らしい忙しさに身を置いております。
本年も31日大晦日までの営業となり、新年は6日水曜日からの営業となります。

劣化したバッテリーのように頼りない体力ではありますが、振り絞って精一杯頑張る所存でございます。


さてさて。
そんな中、今春他界した祖母の墓前に手を合わせる為、母の生家のある秋田に行って参りました。
もっと早くに伺おうと思っておりましたが・・ しかし、年内に思い残すことなくやり遂げられたことにホッとしております。

きりたんぽやハタハタを始め、美味しい郷土料理もたらふくご馳走になり、田舎で過ごした懐かしい幼少時代を想い、そしてばぁちゃんを失った空白も実感いたしました。


しかし輪廻と申しましょうか。
祖母が天寿を全うし、また一方で新たな命が芽生えました。



妹が元気な男児を出産致しました。

一度は悲しい出来事を経験し、新たな試みとなった訳ですが。
予定日からも大分遅れ、万事順調には進まなかったようで、不安に苛まれたであろう数日間、男である私には心中推し量れません。

世間一般で言えば高齢出産と呼べる年齢であり、母体の疲労も相当なものでしょう。
しかし、本当に大変なのはこれから。

仕合せにすくすくと、愛情一杯育ててあげてください。
おめでとう。




恐らく、年内の投稿はこれにて終了となる予定です。

本年も大変お世話になりました。
天候も相変わらず不順であります。お体ご自愛いただき、良い新年をお迎えください。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

Shift 矢野


11.22.2015

過ちの後

暖かい日が続いていますね。
残すカレンダーが一枚という実感がまるで持てません。

稀に見るエルニーニョ現象が招く記録的な暖冬となる見通しのようです。
フランスの悲しい事件も他人事ではなくなっった昨今、気候くらいは穏やかに移ろいを感じたいものですが、残念ながら極端な気候となるのでしょう。


そうそう。
うちのこすけさん。やっと黒々と体毛が生えそろってきました。
耳がすごいでしょう。もさふぁぁーって

というのも彼、もともと皮膚が弱く、長年膿皮症という皮膚炎に悩まされていました。
そして半年ほど前、背中からしっぽにかけて毛が抜け落ちてしまうほどに悪化してしまったのです。

投薬や食事療法などなど、様々な措置を施しましたがなかなか好転せず頭を悩ませていたところ、インターネットで似た症状のワンコが回復したとの記事を見つけ、治療を参考にさせて頂きました。

週に1.2度、処方された特殊なシャンプーを用い、マッサージするように洗う。
けして強くこすったりせず、シャワーはぬるま湯で行いよく洗い流す事。
そしてシャンプー後のドライヤーは使わず、自然乾燥させる事。

この心掛けただけで、ツヤのある黒々とした体毛が蘇りました。

いままで良かれと思いしていた行為が、実のところ彼の病状を悪化させていたという事実に心が痛みました。

かさぶたになった皮膚をごしごしと洗い落とし、熱めのシャワーに殺菌的な効果を期待し、ドライヤーで念入りに乾かす。
と、まるで真逆の行為を繰り返していたわけです。



「良かれ」と思い焼く世話が他人にとっては迷惑な場合もあるように、思い込みを捨てちゃんとした指導や基本の下行うべきものがあるのだと痛感致しました。

齢11歳。
老犬ではありますが、まだまだ元気で快適に過ごせるよう気遣ってあげたいものです。




もうひとつ。
ぼじょれーぬーぼーが解禁でしたね。
早速行ってきました。
例のごとく、またあのおじさんと。


祭りなんでしょうね。
正直、味に関してはよくわかりません。

むしろ印象的だったのは隣の席のカップル。
さらりと四本ものワインを空け顔色一つ変えず悠然と去っていった。

豪気だねぇ~









11.05.2015

アートと収穫祭

気付けばふた月足らずで今年も終い。早いものですね。
そんな中、休日を利用し秋らしい事柄にいくつか足を運びました。


まずは芸術の秋。

モネってきました。
語感がよくってつい口にしてしまいます。

クロード・モネ展に行ってきました。



絵画の良さというものをいまいち理解出来ずおりますが、話はまず飛び込み吸収してみてからという事で。

晩年、白内障を患ってからの狂気にも似た色使いには居心地の悪さを禁じ得ませんでしたが、若かりし頃の風刺画や、自然への賛美を感じる色使いなどはやはり巨匠たる非凡さを感じました。

そしてこちらにもお邪魔しました。
モザンビークにおける平和構築「武器をアートに」

武器をアートに

長きにわたる内戦により大量に流通した武器を、自転車、ミシンなどの生活用品と交換することによって平和な生活の助けとし、回収した武器は切断・分解され、アーティストたちの手によって作品へと昇華する。



一見可愛らしい作品達ですが、それを形作るのは銃口であったり引き金だったりする。
人を殺める為の金属が持つ冷ややかな造形からは、武器によってもたらされた悲劇を物語るのと同時に、モザンビークの人々からの平和へのメッセージが込められているように思えました。






そして。

いつのまにやら認知され公然とコスプレをし馬鹿騒ぎをする日となったハロウィンがありましたね。

もともとはどこかの収穫祭だったとかなんだとか・・・
その片鱗もありませんが、もたらされる経済効果は数千億円だとか。
一大イベントになりつつある訳ですから馬鹿に出来ません。

私などこっぱずかしくってとても参加できないイベントですから、楽しげな人々をウラヤマシイなぁと思ったり思わなかったり。
恥も外聞も捨てて楽しめる悠揚自在さが時には欲しい物です。

しかし、翌朝のニュースでごみにまみれた路上を見て思うのは、ただの憂さ晴らしにだけはなってほしくないということでしょうか。
文化的で理性的なイベントへと洗練されていくことを願います。


再現度の高いチュンリー。お見事。
実は私も偶然、あの方の保護者としてハロウィンを肌で感じることが出来ました。

野毛の都橋にて、某おじさんの仲間たちと合流し酒を酌み交わすことになった訳ですが、都橋はコスプレの巣窟でした。

魔女の宅急便のキキ(おじさん)や、鬼太郎、血まみれの包帯につつまれたエロナース、小悪魔風ボンテージのおねぇさんなどなど、バラエティーに富んだ顔ぶれで存分に楽しませて頂きました。特に知人のチュンリーなど再現度の高さは秀逸でした。


そして、ズラ(スーパーサイヤ人らしい)だけは持参していた某おじさん。
到着直後がこちら。



ご一緒させていただいた、野毛の重鎮たちと某おじさん。

BEFORE


そして、悪ふざけが過ぎ、時間の経過と共に血まみれになってゆく某おじさん。




AFTER


完全体。もりすぎ。


仮装なりメイクなり、その度合いは様々ですが、参加できず隅っこで傍観するだけの自分がむしろ浮いてしまったなぁと少々反省。
来年は一念発起し、仮装に挑戦してみたいという想いがふつふつと湧き上がりました。



そうですね、テーマは80~90年代ヘビーメタル。


ジャジャーンっ どうですか。ステキでしょう。ハチみたいで。

問題はただ一つ。
これをやりきる勇気が果たしてあるのかどうかだ。

むりだろうなぁ~





10.27.2015

映し出された事実

その日彼はテレビでとある人物に目を奪われていた。

美しい容姿と、歌唱力。
ステージで一際目を引く存在。

フレディーマーキュリー亡き後、新たなクィーンのフロントマンとなった、ゲイ達者なアメリカ人。
アダムランバート。
彼だった。

「アダムランバート」の画像検索結果

ちょうどその頃、テレビに夢中になっていた彼の傍ら、奥様と娘さんが応募した化粧品のサンプルが届いたとかなんだとか、そんなやりとりをしていたという。

そして、テレビに映る彼の特徴的なメイクに関心を抱いた彼は、ご家族が手にしていたアイシャドウを見逃さなかった。

「adam lambert」の画像検索結果

「俺もアダムのようなメイクを施せばきっと、イケてる感じに変身するに違いない。」
と、なぜか確信めいたものを覚えたという。

ご家族に施しを受け、目の周りをアイシャドウでメイクアップ。
どれほどのイケメンが出来上がるか、ほくそ笑み信じて疑わなかったという。








そして。
間もなく渡された手鏡。
そこに居たのは紛れもない彼だった。















「志村けん 変なおじさん」の画像検索結果

しむら けん。


素晴らしいご家庭をお持ちであり、医師という社会的地位もある彼だが。
自分がどれだけ思い上がっていたのか、歴然たる自力の差を身を持って知ったという。


思い上がった輩はおりませんか。
試しにアイシャドウをどうぞ。





10.22.2015

男祭りin KYOTO #3

湯気発つお味噌汁と納豆かけごはん。
朝の小さな幸せを感じる組み合わせでスタートした最終日。

昨夜の酒を引きずる一行ではあったが、ホテルの朝食を摂り士気を高め遠征に備える。


ここでまたインスタおじさんである。

日頃から破天荒な満腹中枢を持つ彼の胃袋は、昨夜の深酒によるダメージで更に制御不能なっていた。
プレートを埋めつくすお総菜を二皿ほど、ごはんを数杯、仕上げのデザートまで平らげていた。

これだけモリモリ食えるのならば、昨夜のダメージは深刻では無いように思えた。
しかし、チェックアウトを済ませ、比叡山に向け車に乗り込むと状況は一変。



後部座席で虫の息のインスタおじさん。
さっきまで死体だったみたいな顔で弱音とゲップを繰り返す。

重度の二日酔いの身の上に、朝から目に余る暴食。気分が悪くなって当然。
加えて、比叡山を目指す峠道がさらに拍車を掛けたようだ。

事実上、彼の旅は昨夜が最高潮であり、昨夜で既に終わっていた。

その後、低調のまま旅を終える事となるのだが致し方ない。
次の旅への良い教訓となった筈。
手を出すな 見知らぬ酒と かわいこちゃん。
なむ。


さて。
舞台は比叡山。
想像通り、華やかさとは無縁の荘厳とした空気をはらんでいた。

そして、根本中堂(こんぽんちゅうどう)を目指す道中、数年に一度の行事に遭遇する。



各宗派の代表や法主(延暦寺の場合、天台宗座主とよぶらしい)が一同に会し、総会のような事を執り行うらしい。
僧侶の担ぐ神輿で運ばれる座主。様々な位を表す色とりどりの法衣が列をなす様は壮観。
図らずも得をした気分がした。

東塔・西塔・横川と大きく三か所に区分され、それぞれに様々な寺社があり、そのすべてを総称し「比叡山延暦寺」と呼ぶようだ。
すべて回ろうとすればゆうに一日は掛かる所を半日ほどで巡った。

経年と風雨にさらされ傷みの進んだお堂もいくつかあったが、比叡山という自然の中にあってこその説得力を感じた。

天候にも恵まれ、京都・琵琶湖を一望する大パノラマは絶景。



二県にまたがる広大な敷地を巡り、めっきり言葉数も減る一行であったが、最期のミッションが残っていた。
春に一人で訪れ、えらく気に入ってしまった「キッチンよし田」に伺い、絶品おばんざいで旅を締めくくる予定だ。
京都駅に戻り、土産などを済ませ最期の地へと向かう。



開店少し前に到着し、旅の無事を祝し乾杯。
歩き疲れた体に染み入る一杯。
そして、カウンターにずらりとならぶ惣菜の数々に沸く一行。
死にぞこないのインスタおじさんも元気を取り戻したように見えた。



どれを頂いても至極美味。京都を訪れた際は外せない店だと再認識。

新参T氏の、どれも今まで食べた何よりもうまい。との絶賛に、自分のことのように誇らしい気持ちになった。
たらふく頂きこの上ない締めくくりとなり、後は無事帰宅するのみ。

一人残りもう一泊、との企みも、ほとほと疲れ果てた心身では成らず。
この後はニュースも事件もなく、旅は首尾よく終わった。


今回感じたのは、四人で旅するメリット・デメリット、そして、上手な酒との付き合い方に尽きる。
幸い、自身は酒に呑まれることなくこの旅を終える事が出来たが、皆が同じように後悔なく最後まで楽しめる旅であれば尚よい。

年齢に恥じない振る舞いというやつを身に着けたいものですね。

ね?

さて、次の祭りはどんな出会いがまっているのでしょうか。



長々と失礼致しました。
これにて了でございます。










おまけ

ベットサイドにあったメモ帳に大仏を書いてみたけれど、どうやら私、画伯の才があるようです。

目を見ていると不安な気持ちになってきます。



10.13.2015

男祭りin KYOTO #2

AM5:30

怪獣のいななきで目を覚ます。
この旅恒例である為、慣れとは恐ろしい物だと感じる。
が、今回は少々勝手が違った。

インスタおじさん特有である変則的爆音サウンドは健在であるのだが、加えて新参T氏の規則的かつ前者に負けぬ轟音ビートが加わり、凶悪極まりないアンサンブルがうららかな京の朝を汚した。



そんなこんなで二日目。
イノダコーヒー本店で朝食を頂き、開店間もない錦市場をぶらり。


その後、寺町通り本能寺にて新参T氏の朱印帳を手に入れ、南禅寺を目指した。
煉瓦造りの琵琶湖疏水路と寺院という、和洋式が混在するにも関わらず不思議な調和があった。



哲学の道をてくてくと小一時間ほど歩き、道すがらお好み焼と絶品甘味を頂く。

まめかん「きみや」
前回は、あまりの旨さに二日続けて訪れた甘味処。
こぢんまりとしてセンスよい店内と、はんなりとした振る舞いのおねぇさんがとても京都らしい空間。
銀閣寺参道手前、右に少々逸れた辺り。
おすすめです。

そして、近くまで来たものだから銀閣寺に寄る。
人で溢れかえる境内を駆け足で巡り、げんなりと疲れ果てた一行はホテルに戻り夜に備えることに。

ここで一つ誤算があった。
大陸からの旅行客で溢れかえるバスは地獄絵図。
京都駅までの道のり、バスを選択した我々だったが、ここは奮発しタクシーを選ぶべきであったと後悔。
京都は町がコンパクトである為、タクシー料金が安く済む事が多く、この様な目に遭わぬよう積極的に利用した方が良い気がする。



ホテルにたどり着きベットに崩れ落ちる一行。
旅の本筋と言えるはしご酒に備え、英気を養う事数十分。
夕刻が近づき、むくむくと湧き上がる酒呑み根性が疲れ果てた背中を押した。

ホテル近くの旨い焼き鳥屋、そしてぼちぼちのおでん屋と軽く二軒やり、先斗町~木屋町界隈を歩いた。



途中、やけにテンションの高い立ち飲み屋に寄る。たこ焼きをつまみに一杯やり、人懐っこい店員さんと一人意気投合するインスタおじさんを傍観し、頃合い見計らい、高瀬川沿いのディープな界隈へとさらに進んだ。


そして、たどり着いたのがこちら。
「ココボンゴ」


可愛い看板ながら漂う怪しい気配、一見には少々重すぎるドアを恐る恐る開く。
すると飛び込んでくるエキセントリックな店内。

しかし、拍子抜けするほど快く受け入れてくれた。
常連さんが一名と、切り盛りする女性が一人。サブカル色濃い京都らしからぬ佇まい。
緊張も解れリラックスする頃には、異質に思えた店内もステキな空間に思えるから不思議である。
すっかりと京都のアンダーグラウンドな一面にも魅せられた。

お話を聞くと、みうらじゅん氏、ジョジョの作者・荒木飛呂彦氏など、濃ゆい著名人も訪れる名店だという。

タマボンゴ(この日の店主。日替わり制らしい)嬢の気配りと、優しい常連さんのお蔭ですぐに打ち解け図に乗る最年長。
そう、ここでもインスタおじさんである。
途端にピッチを上げ、揚々とグラスを煽る彼は案の定、昨夜の大トラに続いて完全に酩酊状態。


うなだれる五十路。通称インスタおじさん。シェリー酒にこっぴどくやられるの図。


数回目の入洛で、これほどディープな店と出会えたのは幸運だった。
ここならば一人ちょこんと佇んでも寂しくあるまい。

深夜枠に心強い店ができ嬉しい思いであったが、そろそろ良い時間。
明日に備えホテルへ帰らねば。
後ろ髪ひかれる思いで店を後にした。


昨夜に続き、酩酊おじさんをホテルまで運搬しベットに放り込む。
明かりを消す頃にはすでに誰かの寝息が聞こえた。

明日最終日は私の一存で決めさせていただいた、比叡山延暦寺へと赴く。
聞くところによれば、数多の偉人が修行を積む為訪れた巡礼地だという。

京の鬼門の方角に位置し、鎮めるため建てられたという延暦寺。京の街を見下ろす霊峰からは何が見えるのか。

そして眠りはすぐに訪れた。














10.09.2015

男祭りin KYOTO #1

先週に引き続き、夏休みの第二弾を頂きました。
これにて年内の予定は概ね終了です。

この連休を糧に残る数か月、年末に向け存分に勤しむ所存でございます・・・ふぅ

兎に角。
ご迷惑お掛け致しましてすみませんでした。



さてさて。
さすがは京都。はずしまへんな。
五感全てで満喫致しました。

「男祭り」と称し年に一、二度、おっさんが徒党を組んで各地を旅する訳ですが。

と申しましても、夜な夜な繰り広げられる、恍惚とした男同士のぬらぬらした祭りではございません。

酒場を放浪し、寺社仏閣を巡りご朱印を頂き、各地を行脚する至極まっとうな、言わば巡礼者のような旅でございます。
巡礼とはいささか大げさとお思いでしょう。が、酒場とはその土地や人を知るうえで非常に有用であるが故、私にとってそこは聖地と呼ぶに足る場所なのです。

今回は最年少の新参を含め四人での旅となり、新しい場所も巡りつつ、知りうる限り案内しながらの旅となりました。



初日。
日曜日の営業を早めに切り上げ、午後六時半に新幹線に乗り込む。
京都にて石川県から参戦する一名と合流し、前もって予約した「シトロン ブレ」という、河原町辺りの有名なステーキ屋から旅は始まった。



今回の旅で食したその大半において、洗練された味と見目よい料理の数々だったが、その中でも特に印象的だった初日の一発目。
数十日熟成させ、フランス式の揚げ焼で供された500gステーキはあまりにも鮮烈。

実は京都人は肉喰い、という事実を改めて体感した。

期待以上の味に好調な滑り出しとなり、旅の前途に否が応にも期待が高まった。

その後、ワインの店をもう一軒。



まるでビールのようにグビグビと、赤ワインを傾けていた約一名が案の定大トラへと豹変し、がうがうと暴れだす。
呑みなれないワインだったとはいえ、あんまり面倒くさいものだからホテルへと送還することに。

途中、ロビーで転げまわる様は分別ある大人の行動とは言えぬものだったが、酒のニガテな彼にしては皆に歩調を合わせ頑張った結果なのだろう。

部屋に放り込むと、すぐさまトイレに駆け込んでたようだが、そんな彼を尻目に再びホテル近くの居酒屋へ。

さすがに酒は控えめに終えたが、夜中の炭水化物とはなぜこんなにも美味なのだろう。
おこげのあんかけを美味しい味噌汁と一緒に頂く。

お出しの効いたおつゆが染み渡り、初日をすとんと締めくくってくれた。







9.30.2015

港に響くピアノと誰かの世界

私の遅い夏休み第一弾が終わりました。

9/27に横浜赤レンガパークにて行われた「ブルーノートジャズフェスティバル」に始まり、「中之条ビエンナーレ」で自然とアートに触れる休日を過ごしてまいりました。



まったく近づけませんでしたよう・・・空気だけでもお届け致します・・
意中のアーティストが出演することもあり、禁断の日曜日休日を決行致しましたが、その甲斐あって良いショウを観ることが出来ました。

待望の「ハイエイタス カイヨーテ」から始まったイベントは、「パット メセニー」「スナーキーパピー」と続き、もう一つのお目当て「ロバート グラスパー」が登場。
夕暮の赤レンガも相まって、美しいピアノの旋律が染み入りました。
ひょうきんな彼の人柄もまた、良い味わいとなって観客を魅了しておりました。

続いて登場は「インコグニート」。ゴージャスを売りにするバンドだけあり、圧巻の歌唱力を存分に発揮する三人のヴォーカルには唸らせるものがあった。
が、最期の曲がなぜかボブマーリィのSE。そこはせめてカヴァーすべきでしょう。
なんだか尻すぼみ感は否めませんでした。

そしてヘッドライナー「ジェフベック」が登場。最重要アーティストではあるのですが、すでに疲れ果て、正直あまり興味がない事もあり、帰宅難民になる前にそそくさと撤収致しました。

この手の所謂「野外フェス」という物に初めて参加したわけですが、大抵休日の開催であり、その観客の多さや交通機関の混雑と、普段あまり経験が無かったもので少々堪えました。

ライブに関しても、複数アーティストが出演する為、演奏尺は必然的に少なくなる。
贅沢を言わせて頂くと、やはり単体公演でじっくり拝見するのが自分には向いていると結論。

しかし、これだけのアーティストが一同に会する機会もそうそう無い訳で、参加できた事に素直に感謝です。



そして。
二年に一度開催される「中之条ビエンナーレ」
自然とアートの融合、そしてそれに伴う地域の活性化と、最近各地で活発化しているアートイベントのひとつです。

四度目の参加となる今回。初回から数えて八年目となる訳で、そろそろベテランの域に達しようとしております。










「アート」と聞くと、小難しい、なんだかよくわからないものを想像しがちですが、どなたでも先入観を持たず気軽に触れてみるべきものであるように思います。

確かに複雑にして難解な作品や、はたしておふざけなのか否か判断に苦しむ作品もある。

と同じく、これはなんだか自分の周波数と合う気がするな、とか、単純に美しいと感じそこの込められた意図に思いを馳せるモノもある。

まったく違う感性をもった人間の、深く思い描く世界を理解など到底出来ません。
しかしその摩訶不思議できてれつな世界に触れることで、日常ではないどこかへ連れて行ってくれるのが「アート」ではと思う。

怖い物見たさにも似た、知的探究心。
そんな言葉が「アート」というモノに抱く私の思いでございます。

同様なイベントが新潟でも開催されていると聞きましたので、そちらにも是非行かねばと思っている次第です。

さて。非常に長ったらしい記事となってしまいました。すみません。


しかし。来週も私の夏休みは続くのです・・・

非常にむふふ。でございます。

待っていなさい。京都はん。





9.22.2015

ミッションコンプリート

世の中シルバーウィークとやらですね。
皆様におかれましては、お天気にも恵まれ、さぞや良い休日をお過ごしかと存じます。

私はと申しますと。まったくもって通常運転中でございます。


・・・いけない、なにやら辛辣なご挨拶になってしまった。

ちっともうらやましくなんかないんだからねっ



醜いツンデレはさておき。
この週最大の注目と言えばアレでしょう。

お分かりですよね

9/25「iphone6s」が発売となります。

じゃじゃーん
張り切って予約からの初回出荷分ゲットでございますっ


カメラ性能を初め、軒並み性能がアップした模様で、これから始まる私にとっての遅めの夏休みは、カメラ要らずの身軽で快適なモノとなるでしょう。

予約も確定し気が緩んだのか、現在使用中のスマートフォンの画面に見事な亀裂が走っておりますが、現金なもので気にも留めておりません。



9/28月曜から9/30水曜日にかけて、中之条ビエンナーレというアートのイベントに温泉も兼ねて行ってまります。
久方ぶりの愛犬との旅行でもあります。


そしてその翌週、10/4日曜日から10/6火曜日に掛けては。

GO TO KYOTO

でございます。
もはや、住み慣れた実家に帰省するような心地よさがそこにあります。

今回の京都旅は、濃厚なおっさん四人旅となります。
どんな出会いが待っているのでしょうか。

新しい端末を存分に振るい、瞬間を切り取ってまいります。

ではまたその頃に。









9.09.2015

初秋のアル・デンテ

夏の気配も薄れ、快適な季節へと移行しつつあります。
これですっきり秋晴れと行けば最高ですが、生憎の天気が続いていますね。
激しい寒暖の差に、またしても風邪を引いたようです・・・まったく、今年は体調が優れません。


さてさて。
今年の猛暑の所為か、はたまた寄る年波によるものか、今夏購入して早々のTシャツが数枚、非常に嫌なニヲイを漂わせておりました。

漂白剤をはじめ、様々な洗剤を試してみたものの、朝の通勤で汗ばんだその瞬間、またしても不快なニヲイが顔をのぞかせるのです。

実はわたくし、非常に「ニヲイ」というものに敏感です。
仕事柄、お客様との距離も近く、なるべく体を清潔に、衣類も清潔にと心掛けているつもりです。

だもんで。
そんな不愉快極まりないニヲイを発する自分が許せない。

もうすてっちまおう、とも思いましたが、そんな贅沢出来るほどの余裕もない。

そんな折、ネットの情報を頼りに、とうとうたどり着いたようです。

とっておきの必殺技に。


なんの秘訣も秘密もなく、非常に単純な力技でございます。

ぐつぐつと煮えたぎる大鍋に容赦なく放り込み、まるでパスタを茹でるかのごとく、ふつふつと煮るのです。


所謂、煮沸というやつですね。これがもうびっくりする程有効です。

着古した衣類の繊維の奥に潜む嫌なニヲイにも有効でした。
無論、今年迎えた新参などすぐに根を上げ、爽やかな匂いを放っておりました。

これでもう部屋干しも、長雨も、恐れるに足りません。

憎っくき悪臭に悩まされてる方は少なく無い筈です。
ぐっつぐつにやっつけちゃってください。


※素材によっては取り返しの付かない惨事となる可能性も・・・タグの確認はお忘れなく。








匂いの原因として、この子の洗濯も共用してる洗濯機だからという理由も少なからずありそうな・・・

ぷらーんと、漫画みたいなヨダレ
見事でしょう

8.25.2015

未知との遭遇  Hiatus Kaiyote

眠っていた感性をたたき起こされたような思いでした。これは近年稀にみる経験です。

まるで違う価値観をもって存在するパラレルワールドで独自の進化を遂げた未知の音楽のような。
複雑な変調ビート、そしてそこに独創性の塊みたいなナイ・パームのボーカルが自由に美しく絡み合う。

Hiatus Kaiyote」(ハイエイタス カイヨーテ)


カテゴリーとしては、ネオソウルだとか、フューチャージャズだとか言われているようですが、彼らは自身の音楽を「Multi Dimensional Polyrhythmic gangster shit 」(多次元でポリリズムなギャングスタシット)と呼んでいるようです。
なんのこっちゃさっぱりですが、オーストラリア出身という事もあり、土着の文化アボリジニ等、民族音楽からもインスパイアされているのでしょうし、ジャズ・ソウル・ダンスミュージックなど、独自のフィルターを通し、確かな演奏力が織りなす唯一無二の音楽はまさしく、ギャングスタ・シット、と呼ぶに相応しい説得力を持って迫ります。
エリカ・バドゥやプリンスといった個性の強いアーティストからも絶賛されている訳も分かる様な気がします。

そんな訳でえらく感化されてしまった私ですが、とてもうれしいニュースが。

9/27横浜赤レンガパークにて行われる「ブルーノート ジャズフェスティバル」に出演する模様。ロバート・グラスパーも出演とあって是が非でもお邪魔したいのですが。
残念ながら日曜日なのです・・・

臨時休業も辞さぬ思いでおりますが・・・有りですよね?
どなたか、ポンと背中を押してください・・・

















8.21.2015

夏の仕舞いともつ鍋  (お休みの変更です)

長年通っていたお店が、今月8月いっぱいで看板を下ろす事に。




未だ上陸経験の無い本場九州の味を知った店であり、膨大な数の焼酎(数百種)をストックしており、その味を教わったのもこちら。
そして今では気兼ねなく出来るようになった一人呑みも、こちらでの経験が大きい。


「如水」という屋号が表す通り、なぜかここを訪れる度、水の如し呑みっぷりで撃沈し、大迷惑をお掛けした事も数知れず・・・
そして終業後はいつも、共に深夜の川崎へと繰り出し、沢山の美味しい物や良い店を教えて頂きました。



閉店後は九州に戻られるという事で、今後お会いする事もなかなか難しくなるでしょう。

店主と奥様には日頃から大変お世話になっており、自宅に招く程親しいお付き合いをさせて頂きましたので、とても寂しい思いでおりますが、新たな出発と捉え、明るい前途を願うばかりです。

残り少ない時間、果たしてあと何度足を運べるか分かりませんが、出来る限り会いに行こうと思います。


ラチッタデラの二階、「如水」という店です。
機会があれば是非。8/31までの営業でございます。
旨いですよ。






先日お知らせしたお休みの件ですが、少々変更がございます。
以下の通りです。

9月
1(火)
7(月)8(火)
14(月)
21(月)    
28(月)~30(水)

10月
5(月)~7(水)
12(月)
19(月)20(火)
26(月)

ご迷惑おかけしますがよろしくお願いいたします。

8.14.2015

空飛び猫と休日   (お休みのお知らせ)

昨日、空中を歩く猫を見ました。




とうとう暑さにやられたか、とお思いでしょう。

正確に言えば、空中を歩いているように見える猫を見た。ですが。


その日は終業が遅くなり、家路を急いでいたのですが、ふと妙なものが視界に入り、自転車の速度を落とし目を凝らした。
すると、やはり街灯ほどの高さを何かが移動しているのが見えた。

恐る恐る近づき見上げてみると、電線の上をまるで綱渡りをするように、尻尾の長い灰色のネコが悠然と歩いてた。
無事歩いているので高圧電線ではないのだろう、けれど実に危うい。

きっと何かの拍子に飛び移ってしまい、後退することも出来なくなり、降りられないニャと、ここまで前進を続けて来たのだろう。

電柱が近づく度に脱出を試みているようだったので、手助けしたかったけれど、あの高さでは何も出来ず。

運よくどこかの屋根をつたって着地出来れば良いのだけど。

こんなことってあるんですね。
創作じゃぁないんです。
びっくりしたなぁ。


ともすれば、着地点を見出せずいるのは私の記事のほうかもしれません・・




さて。
久しぶりにお仕事の話題です。
と言っても、お休みのお知らせです。

遅ればせながら、八月は通常通り営業を致します。

代わりに、九月・十月と連休を頂くことに致しました。
以下の通りです。

9月
7(月)8(火)
14(月)
22(火)~24(木)
28(月)29(火)

10月
5(月)~7(水)
12(月)
19(月)20(火)
26(月)

変則な曜日もありますのでご注意くださいませ。

連休を利用し、黒姫高原(長野)・中之条ビエンナーレ(群馬)・そして、京都に行く予定です。

ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い致します。


8.06.2015

さけのあじ

八月に突入したばかりですが、夏が早く去ってくれるのを願うばかり
体温より暑い外気とか、むりむり・・・

あと一か月と少し。なんとか乗り切りましょう。


さて、昨日。
酒好きな叔父叔母を自宅に迎え、ささやかな食事会を開くことになりました。

もし都合が合えば程度に、いとこ達にも声を掛けたところ、大人12名、子供4名と、想定外の人数になってしまいました‥
がしかし、こうやって家族皆が仲良く集まれる事に感謝しなくてはなりません。


叔父叔母には、幼少から現在に至るまで、非常に親密な距離でお世話になっており、心ばかりのお礼にとお招きしましたが。

「とっておきの酒を持って行くから」と、高価なお酒を差し入れて頂きました。
これじゃむしろ、お招きしたのにマイナスではなかろうか・・・




スコッチと芋焼酎。
私、初めて頂きました。「森伊蔵」

言わずと知れた、ザ・プレミアム芋焼酎。
店で飲めば一杯¥1200とかする、焼酎とは思えない馬鹿高いお酒。

スッキリとした飲み口に、嫌みのない甘い芋の香り。
確かに美味しい。
しかし、この銘柄がそこまでの人気を博すのは少々解せん。

私の味覚が理解するに至らないだけか、はたまたプレミアムという言葉に躍らされる人の性か。
いずれにせよ好みの問題ですね。
ありがたく頂戴致します。

蛇足ですが、芋焼酎なら「伊佐大泉(いさたいせん)」が私の一番。
私の身の丈に合った安価で美味しい焼酎です。




7.29.2015

カネクイムシ Leon Bridges - Coming Home

二か月ほど前、こすけの主治医さんが不慮の事故により他界されました。
当店にいらしている愛犬家の皆様からも評判が良く、私も信頼を寄せていた良い先生でしたので、非常に残念でなりません。

当然、休業を余儀なくされておりましたが、この八月より後輩にあたる先生を迎え、新たな出発となるようです。

故人(滝本氏)の意思を継ぎ、人間味ある良心的な動物病院となって頂けたらなと願っております。



そんな事情があり、現在は他の病院に通院している彼。

病院大好きっ子という一風変わったワンコである彼は、通院頻度も高いこともあり、新規の病院でも記憶されやすいようです。
名前を呼ばれ診察室に入る際も、待ってましたとばかりにしっぽをぶんぶんと振り回し、鼻歌が聞こえそうな軽快な足取りで、しゅてててと入って行きます。
「あらやだあの子、病院が好きなのかしら、良い子ちゃんね」と、がくがく震えるチワワを抱えた奥方に声を掛けて頂いたりもします。
帰宅時の、いい子いい子はもういいから、おやつくれの図
ふてぶてしい目線を投げてきます。
当然ですが、前医院とは診察方法・治療方針も違えば、お値段も違う訳で・・・

もう、大変。
湯水を垂れ流すかのように、お金がすっ飛んで行きます。

君が元気に過ごせるのならば・・
とは思いつつも、つくづく前医院の良心的な価格を思うのでした。




いつの日か、こすけが召されるその時も、あちら側で先生が待っていてくれるから安心だ。

・・いけない、悲しくなってきた






良質なクラシックソウル。この頃のお気に入りです。

7.23.2015

海と海とを縦断し

今夏の土用の丑の日は、7/24と8/5だそうです。
すでに夏バテぎみですが、奮発してうなぎでも頂き活力をつけたいところです。

そうそう、わたくし、学生時代にうなぎ屋さんでバイトをしておりました。
それまで食わず嫌いだったうなぎも、食べてみればあれほど旨い物もない訳で。
親方の目を盗んでは、ごはん+うなぎ(特上)+ごはん+うなぎ(特上)という、なんとも魅力的で暴力的な丼を作り、うなぎの魔力に心奪われるままにむさぼり喰っておりました。
大変申し訳ないことをしたなと反省しつつも、今では到底叶わぬ豪華なまかない飯であったなと懐かしくもあります・・



さて。
新幹線の開通とドラマ人気に沸く石川県から、友人が遊びに来ておりました。

7/7には入籍を果たした彼ら。
共にいらした奥様とは初対面でしたが、非常に明るく気さくな方で、同じ性質同士相性も申し分ないよう感じました。

滞在中の三日間、食べに食べ、呑みに呑みました。
初日のお好み焼きに始まり、二日目の中華街、野毛はしご酒からの都橋初参戦、てんこ盛りラーメン、そして三日目のBBQ。
暴飲暴食ここに極まれり、です。
中年のくたびれた胃腸への影響は計り知れません。まったく、はしたない。


マフィアが一人写りこんでますね。
例の人です。ジョニーデップ風、らしいですよ。





最後に訪れた新豊洲の「THE THIRD PARK」では、4家族+αの大人数で、綺麗な夕焼けをバックにバーベキューを致しました。
水辺とビル群とのコントラストがとても良いロケーション。
仕事帰りに手ぶらでバーベキューが出来てしまう。
面倒な後片付けもナシ。

酒のニガテなゲスト向きの催しを充実させる必要があった気もするけれど、それは次回への課題と致しましょう。お陰様で良い時間を頂けて感謝です。


来年は我々が徒党を組んで石川県を襲撃する予定です。
新鮮な海の幸と、夕日を見ながらの和倉温泉など、今から楽しみであります。

と、
今月の家庭画報に石川県七尾のすし屋「鮨治」さんの記事が掲載されており、大将は今回訪れていた友人の同級生でもあります。

私も何度となく足を運んだ旨い店です。
石川を訪れた際は、わざわざ足を運ぶ価値ありです。ぜしぜし。









7.17.2015

Torico 僕らの夏の夢

突然ですがわたくし、セブンブランドに絶大な信頼を置いております。

冠のついた商品の大半において、そのクオリティに疑いの余地はありません。

中でも、この夏の一押しがございます。

安定感良く取り出しやすいピラミッド型のパッケージを斜め四十五度に開く。
すると現れるつややかな緑。
粒がそろってぷっくりと弾力があり、ほんのり甘さを引き立てる絶妙な塩加減。
たまらない。





冷凍のものとは一線を画する逸品です。
ビールやハイボールのお供にこれ以上もないでしょう。

お弁当などを置く棚にございます。見かけたら迷わずお試しください。



そして。
幸いこの地域では被害は少ないですが、各地で大きな爪痕を残しているようです。
そんな台風と共に梅雨も去ってくれるとありがたいですね。

カラッとした夏の日のビールが待ち遠しいです。勿論、相棒は枝豆で。





「サマウォーズ」久しぶりに観ました。
この声、この曲。これ以上のエンディングテーマってそうそう無いです。
カットした地上波さん。罪は軽くないですよ。

7.14.2015

推敲と推考、しかるのち、遂行    Feel Like Makin' Love

今年は冷夏だと聞いたけれど、どうでしょうこの暑さ。
まったく馬鹿げていますね。

肌を露わに夏らしい装いも良いですが、むしろ涼しげな長袖シャツなどのほうが快適かもしれません。
十五分程度の自転車通勤でも、肌が焦げ付きそうな猛烈な日差しです。
肌はもちろん、髪にも大敵です。どうぞしっかりと対策を。


さて。
近頃お客様に「ブログ覗いているよ」とお声を頂きます。
貴重なお時間を頂き、大変恐縮いたします。
ありがとうございます。

仕事そっちのけの内容で申し訳ないのですが、「継続」する事を念頭に、大切に言葉を選び投稿するよう心掛けております。
あくまで私事ですので、その感覚をお分かり頂けないかと存じますが・・・


ふとした一言が、妙に的を得ることもありますが、同時に思いやりを欠き、誰かの胸をえぐる弾丸ともなりかねません。
瞬間の気持ちをストレートに表現するのも大切だと思います。しかし、SNS等の普及によって、その傾向は一層高まりました。
「その」とは、気軽で軽薄な分、浅はかな言動が招く誤解や不和。
そして、その傾向は実生活にも及ぶ気が致します。


私の敬愛する方々は皆、思慮深く冷静で、素敵な言葉で日常を彩るのがお上手です。
そして、謙虚であることも共通しています。

思慮深さ、それは人間性の深さでもあるような気がいたします。

ですから、願わくばそんな素敵な方々に習い、少しでも深みのある人間を目指したい。
その修練の一つとし、この場をお借りしております。


七割が酒、二割が音楽、一割にも満たない業務内容・・・

の、くせしてなに言ってやがんだ、とお思いでしょう。
ごもっとも。

色々申しましたが、決して小難しいものにしたい訳ではありません。
気軽にいらして、クスッとして頂けると大変ありがたいです。







ディアンジェロさん、初来日なんですってね。意外だなぁ。
サマソニって感じが致しませんが・・ 体感できる方々がうらやましいです。
単独公演などないのかしら?できればそちらに伺いたいなぁ

最近の映像では、随分と豊かになられたようで・・・

ロバータフラックのカヴァー。ファルセットヴォイスがとてもよく合う。素敵な曲です。

7.06.2015

something? or anything? 「チャイルド44」

「一気読み」と言うものを、初めて経験した小説が映画化されました。
休日まで待ちきれず、公開初日のレイトショーで観賞。





スターリン政権下のソビエトが舞台。
国家全体を包み込む相互不信が招く様々な事象、そして幼い少年ばかりを狙う猟奇殺人事件が複雑に絡み合う骨太なサスペンス作品。

「チカチーロ事件」という実際に起きた殺人事件がモデルになっているようです。


上下巻に及ぶボリュームある物語を映画の尺にギュッと集約しているので、深く描写しきれていない部分や、原作を未読の方には理解しにくい場面もありましたが、概ね満足のいく内容でした。
が、ひとつだけ。
主人公レオの妻ライーサ役は、もっと華奢で美しいイメージだったなあ

演じた女優さん(ノオミ・ラパス)は「ドラゴンタトゥーの女」のリズベット(スウェーデン版)のイメージが強すぎてしまって‥リメイク版リズベット(ルーニー・マーラ)ならハマっていたかもしれない。

すばらしい演技力なので、勿論ミスキャストとは言いませんが・・・ちょっぴり違和感を覚えました。


そして大好きなゲイリー・オールドマンも出演。
バットマンシリーズの流れか、警察署長的な役でしたが、むしろ劇中のシリアルキラー役の方が好演というか怪演できたのでは。
リュック・ベッソン作品に観る、一癖も二癖もある変態的で独創的な悪役が彼の持ち味のような気がします。


そして、この昂揚感を皆と共有したくなり、他の方の批評を覗いてみた。
さぞかし賞賛の嵐であろうと思っておりましたが、これまた随分と辛口評価の数々。
おかしいなぁ・・・

時代背景を感じさせるピリピリとした空気感を見事に表現し、当時ロシアで小説作品が販売禁止となるだけのリアリティも感じた。
たまたま私が思う理想的な「チャイルド44」であっただけで、誰にでも当てはまる訳ではないんだけれど・・
このところ観た映画では上位の出来だっただけに、そんな批判を受けしょんぼり残念な気持ちではありますが・・

一見、重く暗いイメージの作品ですが、非常に濃密で中毒性あるストーリーです。
ミステリー・サスペンスが好きな方には存分に楽しめるかと。

原作小説は「チャイルド44」「グラーグ57」「エージェント6」と三部作。
是非、映画でも続編を期待致します。



6.30.2015

いんちあっぷ  "All Time Love" (ft. Robert Glasper, Eric Roberson & Tweet)

話題の二子玉川ライズ蔦屋家電に行って参りました。

近頃の傾向である、カフェ併設型の本屋であり、マルチメディア全般も扱う店舗ですね。

広い店内のそこかしこに様々なテーマを設け、見て歩くだけでも目が喜ぶような作り。
が、ピンポイントで書籍などを探し当てるには不向きなレイアウト。
時間にゆとりのある休日などにゆっくりと訪れたい場所です。
思う存分、本の海に溺れ、半日くらいあっという間に過ごせます。

私がズブズブと、どんな知識に溺れていたかと申しますと、察しの良い方もおられるでしょう。


飽きもせず、京都、キョウト、KYOTOでございます。
かぶれもよいところですね。お薬が必要かもしれません。

最近、個人的に買う書籍、雑誌といえば、そのワードがあるものばかり。

平安京の時代から脈々と時を刻む古都を、文面だけで理解出来る訳もなく。願わくば、ひと時でも早く訪れこの目で手で触れ、確かめたい。
さまざまな文献を開くたび、そんな悶々とした気持ちを覚えるのでした。



このところの休日は、どこかしらの本屋に立ち寄り、ちょっとだけ贅沢なビールを買って帰るという一連の繰り返しでございます。


手前の緑のは、香りが良く、少し色の濃いドイツビールらしい味わいの深いタイプ。
一番奥の八海山泉と銘打つように清々しい。生きた酵母がやわらかくまろやか。
バスのペールエールはいわずもがな、イギリス産の有名どころ。安定感あり。

ふむ。先週と同じような記事ですね。
でも仕方ありません。 好きなんですから。

しかしながら。
良いひと時の代償として、お腹がですね、非常に豊かになって参りました・・・

まだジョギング再開も果たしておらず、成長の一途でございます。
最初の一歩さえ踏み出してしまえば・・・
なのです。

頑張りますとも。





そうそうたる面子。
何と贅沢な。
まったく、ビールが足りませんよー


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